お金の悩みを解決したい人へ。
貯金・投資・インフレに向き合う、
お金の思考法
一生懸命働いているのに、なぜお金が残らないのか。その答えがここにある。
毎日通勤電車に揺られ、神経も体力もすり減らして働いている。それなりに稼いでいる。なのに、なぜかお金が残らない。
貯金もできない、投資なんてもってのほか——そう思っている人に伝えたいことがある。問題はお金の量ではなく、お金の使い方を知らないことだ。
Netflixドキュメンタリー、お金に悩む人たちのリアル
お金の専門家ラミット・セティが、お金に悩む人々の家計に向き合うドキュメンタリー「How to Get Rich(ハウ・トゥ・ゲット・リッチ)」
出演するのは、高収入なのに貯金ゼロの人、パートナーとお金の話ができないカップル、稼いでも稼いでも生活が苦しい人たち。共通点はただ一つ——一生懸命働いているのに、支出が収入を食い尽くしていることだ。単なる節約番組ではない。お金を通じて、自分の人生と向き合う番組だ。
番組に出てくる人たちは、決して特別な人ではない。毎日働いて、それなりに稼いで、でもなぜかお金が残らない。この記事を読んでいる人の中にも、同じ感覚を持っている人がいるはずだ。
なぜこうなるのか。ラミットはこう言う。「お金の使い方を意識していないからだ」と。
稼いでいるのに貯金ゼロ
いらない支出が多い
パートナーとお金で揉める
将来が不安なのに動けない
ラミットが教えるお金の考え方
彼が提唱するのは「節約・我慢」ではない。「好きなものには惜しみなく使い、どうでもいいものへの支出は容赦なく削る」という発想の転換だ。そのために、まず自分のお金と正直に向き合うことから始める。
まず自分の支出を「見る」ことが出発点だ
世間の「正解」ではなく、自分の答えを持つ
家を買うのが正解、車を持つのが正解——その常識を疑う
手数料の高い商品、よくわからない保険。誰かに決めてもらっていないか
お金は目的ではなく、豊かな人生を作るための道具だ
お金の交通整理をする|4つのバケツ
自分の支出を把握したら、次は整理だ。手取り収入を4つに分けて管理する「意識的な支出計画」が、ラミットが番組を通じて伝える最もシンプルな方法だ。
固定費
投資
貯金
罪悪感のない支出
📌 「節約が続かない」のは意志が弱いからではない。仕組みがないからだ。給料が入った当日に、自動で投資・貯金口座へ振り分けが完了するシステムを一度作れば、毎月悩む必要がなくなる。意志の力に頼わない「自動化」が成功の鍵だ。
📖 本書でさらに詳しく学ぶ
Netflix番組のベースとなった、全米ベストセラーの原著。番組では描ききれなかった「自動でお金が貯まるシステムの構築法」や具体的な投資先の選び方がステップバイステップで網羅されています。
貯金だけでは、静かに損をしている
お金の交通整理ができた。次に知っておくべき現実がある。
「銀行に預けておけば安全」——その常識は、インフレの時代には通用しない。物価が上がるということは、お金の価値が下がることだ。銀行の残高は変わらなくても、同じ100万円で買えるものが年々少なくなっていく。
年2%のインフレが続いた場合、実質的な価値はこう変わる
現在100万円 → 10年後 約82万円分 → 20年後 約67万円分 → 30年後 約55万円分
100万円
貯金スタート
約82万円
実質価値
約67万円
実質価値
約55万円
実質価値
※年2%のインフレが継続した場合の試算。実際のインフレ率は変動します。
2026年4月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は前年同月比1.4%の上昇だ(総務省、2026年5月22日発表)。ガソリン補助などの政策効果で数字は落ち着いているが、食料品は依然として高止まりしており、生活実感としての物価高は続いている。銀行の普通預金金利は0.1%前後だ。貯金は守るためのもの、それは正しい。でも余剰資金を現金のまま置き続けることが、最大のリスクになりうる時代が来ている。
だから、個別株へ|積立では実は大して増えない
「投資」と聞くと、NISAの積立投資を思い浮かべる人が多い。確かに始めやすく、資産形成のベースとして素晴らしいものです。でも正直に言うと……積立投資だけでは、大きくは増えない。
月3万円を年利5%で20年積み立てると、約1,200万円になる計算だ。悪くはない。でも、その途中で暴落が来た時に「売らずに持ち続けられるか」が問われる。投資脳があれば「買い増しのチャンス」と思える。でも多くの人は、下がった瞬間に売ってしまう。
むしろ、お金を本当に増やしたいという人こそ、個別株に向いていると私は思っている。好きな企業を自分で選んで、自分の判断で買い、結果を自分で受け取る。この能動的な関わり方が、投資を「自分ごと」にする。
個別株のための種銭として、100万円を目標にする理由
3〜5銘柄に分散して買ったり、買う時期をずらしてリスクを分散したりできる最初の「核」になるのが100万円だ。積立投資と並行して、固定費を見直し、先取り貯金で種銭を育てる。これが本当の意味での資産形成の第一歩だ。
個別株の具体的な始め方——四季報の読み方、一株益とPERの見方は「個別株入門」で詳しく解説している。まずこの記事でお金の交通整理をして、種銭ができたら次のステップへ進んでほしい。
50代・60代から始めても、遅くない
「もう遅い」と思っている人がいる。そんなことはない。今日が一番早い日だ。
50代・60代の人が「これから投資を始めよう」と考える時、積立投資を長期でコツコツ——というイメージを持ちがちだ。でも正直に言う。積立投資は時間が武器だ。残り20〜30年あるとはいえ、25歳から始める人と同じ戦い方をする必要はない。
50代・60代に最も合っているのは、手元のお金をNISA成長投資枠で個別株として動かすという方法だ。
なぜNISA成長投資枠が50代・60代に向いているのか
① 何歳から始めても非課税は同じ——利益にかかる約20%の税金がゼロになる恩恵は、いつ始めても変わらない
② 個別株が買える——つみたて投資枠と違い、自分で選んだ企業の株を成長投資枠で買える。節税しながら、個別株の醍醐味を楽しめる
③ 年間240万円まで——手元に資金がある50代・60代には十分な枠だ
④ いつでも売却できる——iDeCoのように引き出しに制約がない。必要な時に使える柔軟さがある
ただし、株式投資は投資であって投機ではない
退職金や長年の貯金を「一気に増やそう」とギャンブル的に動かすのは厳禁だ。株式投資はリスクがあり、元本割れすることもある。
📌 50代・60代が守るべき2つの原則
① 退職金・貯金を一括投資しない——まとまった資金が入っても、一度に全額を投じない。時間を分けて少しずつ成長投資枠に入れていく。
② 余剰資金の範囲で動かす——なくなっても生活に支障がないお金で始める。守りながら増やすという発想を忘れない。
節税しながら、自分で選んだ企業の成長を楽しむ。これが50代・60代にとっての、最も理にかなった投資の始め方だ。
ラミット・セティの5つの問いに、すらっと答えられる人はお金についてよくわかっている。「自分にとっての豊かな生活とは何か」「10万円を豊かなことに使うとしたら何か」。この問いに自分の答えを持っている人は、お金の使い方を知っているから、たとえ金額が少なくても迷わない。
私は積立投資よりも長く個別株をやってきた。コロナ禍まではずっと個別株だった。指数が伸びるというのでNISAの積立も始めたが、本当に面白いのは個別株だと今でも思っている。自分で調べて、自分で買って、自分の判断で結果を受け取る。その能動性が、お金と向き合う力を育てる。
ここまで読んでくれた人は、きっとこれまでと変わりたいと感じているはずだ。まず自分のお金と、自分自身に問いかけるところから始めてみてほしい。
── KABU-KIX
問題はお金の量ではない。
お金の使い方を、
知らないだけだ。
── KABU気・景気は気
| ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| ①支出を把握する | 何にいくら使っているか正直に見る | 固定費に削れるものがないか確認 |
| ②4つのバケツで整理する | 固定費・投資・貯金・自由費に分ける | 給料日当日に自動で振り分ける |
| ③生活防衛資金を確保する | 生活費3〜6ヶ月分を現金で持つ | これが投資の「安心の土台」になる |
| ④種銭100万円を目標にする | 個別株のための原資を育てる | 積立投資と並行して貯める |
| ⑤NISAで始める | 何歳からでも恒久非課税の恩恵を受ける | 今日が一番早い日だ |
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