相場が下がる日の、
正しい過ごし方
暴落はいつ来るのか?歴史が教える周期と、暴落を生き残る5つの行動
セリングクライマックス。
東証1部売買代金 4兆6,853億円。
日経平均 16,552円。
移動平均線乖離率 −20%。
◯◯ショックみたいなのが起きた時は、
高配当株をとりあえず買う。戻ります。
このメモを書いたのは、コロナショックが相場を叩き壊していた日のことだ。見たことのない数字が並んでいた。怖かった。でも、「これは異常だ」という確信もあった。暴落は、知っている人間にとって別の顔を持っている。
暴落は「異常事態」ではない
多くの人が暴落を特別な事件のように感じる。だが、歴史を見ると暴落は相場のルーティンだ。数年に一度、必ず来る。来なかった年の方が少ない。
ブラック
マンデー
ITバブル
崩壊
リーマン
ショック
コロナ
ショック
令和の
ブラックマンデー
📌 共通点は一つ。どの暴落も、その後相場は戻っている。暴落は終点ではなく、通過点だった。
暴落はいつ来るのか?
正確な予測は誰にもできない。だが「いつ来てもおかしくない」という前提で動くことはできる。
歴史的に見ると、大きな暴落は数年に一度のペースで訪れている。10年に一度は「大波」が来る。景気サイクル・金利・地政学リスク・パンデミック……引き金は毎回違う。でも「来ること」だけは変わらない。
「完璧なタイミングを狙う」より「来たときに動ける準備をする」
これが、暴落と正しく付き合う唯一の方法だ。
主要暴落数
回復率
※個別株は
戻らないもの多数
〜数年
回復期間
なぜ人は暴落で売ってしまうのか
頭では「長期投資」とわかっていても、含み損の画面を見ると手が震える。これは意志が弱いのではない。人間の脳の構造的な問題だ。
損失回避バイアス(プロスペクト理論)
行動経済学の研究によると、人間は利益の喜びより損失の痛みを約2倍強く感じる。10万円儲かった喜びより、10万円失った痛みの方がずっと大きく感じられる。だから、含み損が出ると「早く逃げたい」という本能が理性を上回る。
主観確率の罠
実際に分散投資したポートフォリオが月に5%以上下落する確率は約3%に過ぎない。しかし人間の脳はそれを10%以上の確率に感じてしまう。約3倍の恐怖を感じているわけだ。ニュースが「暴落」「危機」と叫ぶほど、この錯覚は強くなる。
📌 怖いのは正常だ。でも、その怖さは実際より3倍大きく感じていると知っておくだけで、少し冷静になれる。
おひとりさまが特に気をつけるべき理由
相談相手がいない、だからこそ「仕組み」が武器になる
既婚世帯なら、暴落時にパートナーと話し合うことができる。「まだ持っていよう」「少し売ろうか」という対話が、感情のブレーキになる。
おひとりさまはそれを一人でやる。深夜に一人で含み損の画面を見る。誰も「大丈夫だよ」と言ってくれない。だから感情で動きやすい。
でも、これは弱点ではなく、設計で解決できる。
- →まず「生活防衛資金(3〜6ヶ月分)」を別口座に確保する。これが心の安全弁になる
- →積立設定を自動化して「見ない力」を手に入れる
- →辛くて眠れないなら、一部を売って現金化することも立派な判断。無理は禁物
- →NISAの積立は長期前提。暴落時でも、すぐ売る必要はない
- →自分の「ここまで下がったら買う」ルールを一つだけ決めておく
暴落を生き残る5つの行動
暴落時にやるべきことと、やってはいけないことを整理する。
ドル・コスト平均法は下落時こそ威力を発揮する。価格が下がれば同じ金額でより多くの口数が買える。暴落時の積立は、未来の自分へのプレゼントだ。
見れば見るほど感情で動く。長期投資家に必要なのは情報ではなく忍耐だ。ルールを決めたら、あとは信じて待つ。
「110マイナス年齢」が株式比率の目安。40歳なら株式70%・現金30%。暴落時に現金が足りなければ、まず生活防衛資金の確保を優先する。
眠れないほど辛いポジションは、持ち続けても判断が歪む。NISAは長期前提だが、個別株で無理な持ち方をしているなら、一部を売って現金化し、心を整えることも正しい投資行動だ。
生活に必要な資金を除いた余剰資金がある場合のみ。計画なき買い増し(ナンピン)は危険だが、事前にルールを決めた上での買い増しは、暴落を最大のチャンスに変える。
| 場面 | NG行動 | OK行動 |
|---|---|---|
| 含み損が出た | パニック売り(狼狽売り) | ルール通り積立を継続 |
| ニュースが怖い | SNS・ニュースを見続ける | 画面を閉じて待つ |
| もっと下がりそう | 計画なしのナンピン買い | 事前のルールに従って動く |
| 眠れないほど辛い | 無理に持ち続ける | 一部を売って現金化し、心を整える |
| 余剰資金がある | 高値で焦って買う | 暴落時に計画的に買い増す |
| NISAの積立 | 下落時に停止・減額 | そのまま継続(むしろ仕込み時) |
2020年3月19日。東京市場が開く前から、空気が違った。
その日、私は一度損切りをした。そして移動平均線乖離率を見た。
東証1部売買代金 4兆6,853億円
移動平均線乖離率 −20%
見たことのない数字だった。「これは異常だ」と思った。恐怖ではなく、確信だった。高配当株を買った。
戻った。
それ以来、移動平均線乖離率が−10%を超えてきたら、迷わず買うと決めている。もっと下がっても買う。移動平均線には戻る性質がある、と体で覚えたからだ。
これは私の手法であって、正解ではない。でも振り返ると、あの暴落がチャンスだったというケースは、投資人生の中でめちゃくちゃ多い。
「自分の判断軸を一つ持つこと」──それが、最大の武器だと思っている。
暴落は恐怖ではない。
準備している人間にとって、
それは”機会”だ。
── KABU気・景気は気
本記事は投資に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。記事内のシミュレーション・歴史的データは将来の運用成果を保証するものではなく、投資には元本割れのリスクを含みます。KABU-KIXの投資手法・判断はあくまで個人の経験に基づくものであり、すべての投資家に適用できるものではありません。実際の投資判断はご自身の責任において行ってください。税制・制度の詳細は変更される可能性がありますので、最新情報は金融庁・各金融機関の公式情報をご確認ください。本記事の情報に基づく投資判断の結果について、KABU気は一切の責任を負いかねます。